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【GMレビュー】ロストゲムマ

 2015-12-15

▼作品紹介


今回紹介するのはまどりやさんの作品、ロストゲムマです。


IMG_1910.jpg 

ゲームタイトルLost Gemma(ロストゲムマ)
製作まどりや
メカニクス分類カード配置、隠匿
対象年齢表記なし
プレイ時間10~20分
プレイ人数2~4人


この作品はロストレガシーライセンスと銘打たれており、ゲームシステムやカードデザインなどを製作元である有限会社ワンドロー様の許諾を受けて製作されたそうです。


ロストレガシーについてはこちら→ロストレガシーオフィシャルサイト(http://one-draw.jp/lostlegacy/top.html


ロストレガシーシリーズについては友人らとのゲーム会でロストレガシーレジェンドまでの14セットを全てプレイしていて、どれも繰り返し遊んでおり、ロストゲムマもその系譜ということで作品情報が出たときから楽しみにしていて事前予約により無事購入。


持ち帰っての友人らとのゲーム会でのプレイ後の感想も期待を裏切らない面白さの作品だったので紹介していきたいと思います。




▼内容物
  • 《遺跡》カード×25枚
  • 《プレイヤー》カード×4枚
  • 《スタート地点》カード×4枚
  • 《中央祭壇》カード×1枚
  • 説明書2枚

IMG_2004.jpg 
箱表面&裏面。

約横70mm×縦100mmの小箱サイズ。
カードサイズは横63mm×87mmのポーカーサイズ。
ゲーム性からそれなりにシャッフルするので何度も遊ぶならスリーブをつけたいが、インナースリーブ以外では箱に収まらなくなる。


IMG_1990.jpg 
説明書A4用紙2枚、表面


IMG_1991.jpg 
説明書裏面、細かいルールまでしっかりとフォローされている。
カード一覧も便利。


IMG_1992.jpg
 
5×5のフィールドの中心に置く《中央祭壇》カード
プレイヤーに配られる《プレイヤー》カードとその色に対応した《スタート地点》カード
赤い《プレイヤー》カードが配られた人がスタートプレイヤーとなる。


IMG_1993.jpg 
《プレイヤー》カードの裏面。
カードの右上に描かれているカードアイコンの効果を記したサマリーとなっている。


IMG_1996.jpg 
ゲームの勝利条件となる《失われた遺産》宝玉:ゲムマ
アイコン効果はプレイフェイスオフ、ウラ向きにプレイしウラ向きに配置する。
ラテン語での宝玉(ゲムマ)とゲームマーケットの略称ゲムマを掛けていたりテーマとの掛け合わせが面白い。


IMG_1995.jpg 
ゲームマーケットのマスコットキャラ、コロ、チップ、バン。
それぞれ早い探索順で、プレイした場合も盤面上を有利にする強い特殊効果を持っている。


IMG_1997.jpg 
4はおなじみ公式カタログ。
7のコインは2のチップの興味を引く物であり、チップの探索順を遅らせることも。
25はサークル許可証?で、1のコロと探索順を変更して1番に探索が出来る効果がある。 


IMG_1999.jpg 
探索順6、アイコン効果はエキストラターンで追加ターンを得るという強力な効果。


IMG_2001.jpg 
探索順8、アイコン効果はウォッチ・ア・ルインで、遺跡のウラ向きカード1枚の内容を見ることができる。
他人が置いたカードの情報を得る重要な効果。

 IMG_2002.jpg 
探索順9、アイコン効果はプレイフェイスオフ。このアイコンが描かれているカードはウラ向きにプレイしてウラ向きで遺跡に置く。
後述の探索順Xや5の《失われた遺産》と合わせてブラフとして活躍する。

IMG_2003.jpg 
探索順10、20のアイコン効果はウォッチ・ア・ハンド。他プレイヤー1人の手札を見ることができる。
相手側プレイヤーが1の《コロ》、2の《チップ》、3の《バン》、5の《失われた遺産》を持っていたりすれば、その後のプレイで対処できる幅を広げることができる。


IMG_1998.jpg 
探索順X、アイコン効果はプレイフェイスオフ。
探索フェイズにこのカードを通過しようとすると即脱落となるため、如何にこのカードを他プレイヤーが踏みやすい位置に配置するかが重要となる。
探索順が存在しないため、このカードを調査フェイズ終了まで持っていると探索に参加できなくなるため注意。



▼作品概要


ロストレガシーシリーズのライセンス作品ということで、根幹となるゲームシステムはロストレガシーのものを踏襲しています。
  • 共通の山札
  • 手札1枚からの1枚ドロー&プレイ
  • プレイしたカードの特殊効果解決
  • 山札切れ後の探索フェイズ
  • 手札の数字順による探索順決定
  • 《失われた遺産》の発見が勝利条件..., etc.

本作ではダンジョンの探索がテーマとなっており、盤面にダンジョンとなる迷路のようなマップが作られていきます。

この迷路を上手く通っていき、一番最初に《失われた遺産》のカードへ辿り付けたプレイヤーが勝者となります。


▼ルール説明


1回のゲームは、手札のカードを場に出していく「調査フェイズ」と完成したフィールド内の道を進み《失われた遺産》に辿り着く「探索フェイズ」の2つのフェイズに分かれている。



ゲームスタート時、プレイヤーには山札から《遺跡》カード1枚とそれぞれ色に分かれた《プレイヤー》カード1枚、《スタート地点》カード1枚が配られ、赤の《プレイヤー》カードのプレイヤーがスタートプレイヤーとなる。



調査フェイズ

手番開始時に山札から1枚引いて、手札2枚のうち1枚を場に出すのが基本的な流れ。



他のシリーズとの大きな違いは、カードを場に出す際に《中央祭壇》カードを中心とした5×5のフィールドに配置していき、25枚のカードでダンジョンを作る点。



従来のシリーズでは場に裏向きで置いていく非公開情報のカード置き場だった「遺跡」という場所をプレイヤーたちで作り上げていく迷路仕立ての盤面形式にしており、その製作過程で場に出すカードの特殊効果によって情報を得たりブラフを仕掛けたりするやり取りを行うことになる。



使うカードは5×5のエリア内からはみ出さないように、現在配置されているカードの上下左右に縦方向で配置していく(横向きは不可)。



その際、四つ角の位置にカードを配置できる場合は手札からカードを使う代わりに自分の《スタート地点》カードを配置してもよい。



四つ角は《スタート地点》カード専用というわけではなく、普通に《遺跡》カードも配置できる。



《スタート地点》カードは基本的には四つ角にしか置けないが、四つ角がすでに他のカードで埋まっている場合は現在遺跡で空いている好きな場所に置く事ができる。



カードの特殊効果は10種類あって、文章欄に効果が記載されているものとプレイアイコンによって効果を描かれたものがある。



カードの特殊効果は探索順が早いものほど強力な効果となっていて、最後まで手札に残して早い段階で探索するのか、調査フェイズで少しでも有利になる情報を得るために使うのかの考えどころがある。



単純に最後まで探索順の早いカードを持っていればいいわけでもなく、
  • 探索順1の《コロ》は探索順25の《秘密の髪飾り》を持っているプレイヤーと探索順を入れ替えられる。
  • 探索順2の《チップ》は探索順7の《コイン》が表向きだと探索順が777になってしまう(利点もあり)のと、2枚あることからバッティングによって探索できなくなることも(同じ探索順のカードを持ったプレイヤーが複数いる場合、それらは探索できない)。
  • 探索順3の《バン》は3枚ある点からバッティングしやすい(ジャンケンアイコンによるオプションルールあり)。

などのリスクがあり、使われているカード次第で出すべきカードが変わっていくので、ダンジョンが完成するまで使うべきカード、手札に残すべきカードに悩むことになる。



探索フェイズ

25枚のカードが置き終わってダンジョンが完成したら残った手札の探索順が早いプレイヤーから迷路を進み《失われた遺産》を探し出す。



もし同じ探索順のカードを持つプレイヤーが複数いる場合とXのカードを持っている場合、それらのプレイヤーは探索に参加できない



遺跡に置かれるカード中には裏向きに配置するものが多くあり(強制8枚、選択1枚)、それまでのプレイで自分が置いたり確認したカードの情報を元に、《失われた遺産》と思われるポイントに続く通路を進まなくてはならない。


通路を進んでいく際は、上下左右に置かれているカードから道のつながっている方向へ進むことを宣言、その方向のカードが裏向きなら表にして公開する。



その際に効果のあるカードが公開されたならその効果を解決し、《失われた遺産》を公開したならゲームに勝利する



探索の失敗条件は3つで、Xの《行き止まり》カードを通ってしまった時、通路を進んだ結果、遺跡から飛び出してしまった時、一人のプレイヤーが一度通った道を再び通った時(十字路などは縦通過→横通過が可能)。



たとえ1番目に探索を始め《失われた遺産》の場所が分かっていたとしても、そこに至るまでの通路が裏向きに配置されていれば、それがXの《行き止まり》だったり、予想と違ったコースに進んで遺跡から飛び出してしまったりと、最後まで気を抜けない展開が待っていたりする。



失敗したら次のプレイヤーの手番となり、全員が失敗したならそのゲームは引き分けとなる。


探索の流れ(探索時の例)

IMG_2020-2.jpg 
例として探索順1,2,3,4の順番でダンジョンを探索してみます。
なお使用しているミープルはゲームには付属していません(準備しておくと便利かも?)


IMG_2021-2.jpg 
探索順1のプレイヤーはスタート位置から↓への移動を選択。
そこからさらに↓へ移動することに。


IMG_2022-2.jpg 
移動の結果、Xの《行き止まり》カードだったので脱落。


IMG_2023-2.jpg 
探索順2のプレイヤーは↑へ移動すると遺跡外に出ることが見えているので、←へ移動することに。


IMG_2025-2.jpg 
通路がカーブを描いていて遺跡外へ、脱落。


IMG_2026-2.jpg 
探索順3のプレイヤーは↓へ移動後、さらに↓へ移動することに。


IMG_2027-2.jpg 
移動した先は秘密の首飾りで特に効果なし。
→と↓に移動する選択肢があるが、ここは↓へ移動することに。


IMG_2028-2.jpg 
↓に移動した結果、直線の通路でさらに↓へ。
左角の探索順4のプレイヤーのスタート地点までやってきました。
つまり←と↓は遺跡外で、元きた道を戻ることもできないので、→へ進むが・・・。


IMG_2029-2.jpg 
残念ながら進んだ先は遺跡外で脱落。


IMG_2031-2.jpg 
最後になった探索順4のプレイヤーはまず↑へ移動。


IMG_2032-2.jpg 
《秘密の首飾り》の場所から→へ移動し、↑、→、↓のいずれかの道をえらぶことに。


IMG_2033-2.jpg 
→に進むことに決め、進んだ先のカードをオープンした結果カーブの通路。
そのまま→のウラ向きカードに進むと・・・。


IMG_2034-2.jpg 
見事、《失われた遺産》を発見!
4Playerがこのゲームの勝者となりました。



▼感想

最初にこのゲームの内容を見たときに思ったのは、ロストレガシー+お邪魔者(通路を作りながら金塊に到達する側と邪魔し合う側で競う正体隠匿ゲーム)なげームなのかなと。


実際プレイしてみるとそのどちらでもないプレイ感覚ながらも、ロストレガシーのルールを基盤に、元のゲームシステムの一つであるカード隠匿要素を上手くアレンジしているゲームとなっていました。


ゲームシステム面では、ほとんどのロストレガシーにある途中での脱落要素がダンジョン完成後の探索時となっているので、理不尽な脱落をして手待ち時間がない点は◎。


考えどころも多くあり、手番に使う2枚の手札のうちどちらを使うか、プレイするカードをダンジョンのどこに置くか、スタート地点をどこにするかなど一手一手のプレイで完成するダンジョンが変わっていくので、毎回違う展開が楽しめるようになっています。


デザイン面では《遺跡》カードの通路を見やすくするために特殊効果をアイコンにまとめており、その効果を記したサマリーが個別に配られている《プレイヤー》カードの裏面に準備されているため、ゲーム途中でアイコンの効果が判らなくなったということがないように出来ています。


インスト時も、ルール自体はシンプルなので初心者の人にも導入しやすいかと思います。ただしカードごとの特殊効果に関するルール説明はしたほうがよさげ。


1ゲームにかかる時間も初回プレイでインスト込み30分ほどだったので、繰り返し遊ぶのにも適しています。


ゲームの盛り上がりとしては、やはり最後の探索フェイズで通路を進んでいくところに収束されますが、「真っ直ぐ進みたかったのに曲がって遺跡から飛び出た!」「裏のカードを公開したら行き止まりだった!」「実は自分のスタート地点の横の裏面カードが《失われた遺産》だった!」などさまざまなドラマが起こるので、たとえ自分が遺跡探索を行えなくても他人の一挙一動を楽しめるかと(笑


色々な要素が含まれているゲームなのに、軽いプレイ感と分かりやすいルール、安定して盛り上がる点など、短時間で遊べるゲームとして非常によくできていますので、遊ぶ機会があればぜひプレイをおすすめします。


▼販売情報


更新日現在、委託情報はないようですが、公式サイトによると12月上旬に各ショップに委託という記載があるので、近日中に委託が開始されるものと思います。

欲しい方は公式サイトなどをチェックしましょう。

まどりやさんのfacebookhttps://www.facebook.com/game.madoriya



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